心を亡くすと書いて忙しい
大人になってこの言葉の意味をひしひしと痛感しております。
ダブルワーク上等!
残業大歓迎!
そんなふうに思っておりましたが20代半ばになり、10代、20代前半の時にあった勢いの衰えを実感したのか忙しさが意外と堪える。
プライベートでも興味の出ることが増えたせいか、仕事に奪われる時間が惜しく思う時もある。
けれどお金が必要なので働かなければいけない。
学びの多い仕事は楽しいけれど、試練も多い。
1日、人生の大半を仕事に費やすのは無駄とは言わないけれど酷く気力を奪い消耗してしまう。
だからそこそこ頑張って、お金を稼いで。
プライベートも充実させているのが世の女性(そういうふうに見える)。
でも欲張りな私は気持ちばかりは仕事も全力、趣味も好きなだけ費やし、人間関係も臆病なくせに良好でいたいと思う。
これじゃ疲れるなーと自分でも思う。
どこかで忙しさで優劣をつけてしまっている。
忙しくて心が亡くすくらいなら余裕を持てばいいのにそれが出来ない。
つくづく欲張りな自分に嫌気がさしつつも、欲張りでいると決めたならそれなりの覚悟もまた持っていたい。
覚悟が具体的にどんなものかまだわからないけど、プラスなものでありたい。
責任は伴いつつも他者に迷惑かけたり、不快に思わせることは避けたい。
それもまた、覚悟かなと思います。
読書の秋と言いますが。
感化されているのか毎年この時期になると本を読み始めます。
大人になり子供の時ほど読まなくなりましたが、この時期からの巻き返しで年間20冊ほどは読んでいる気がします。
成功者は年間の読書量が半端ないので真似したいと思いつつ凡人の私には20冊ほどが今の限界です。
最高で一月に8冊なので、毎月読めばそれなりになるのだろうけど、読まない時は1ページも読まないからな。
でもこの時期はやっぱり読みたくなって買いだめしていた本を漸く熟読中。
本を読んでいた子供時代はアタマの回転の速さに自信があったのだけど現在はその恩恵のカケラも残っておりません。
いつか本漬けの生活を1週間くらいするのが私の夢。
ちなみに集中しての読書はストレス発散になるらしい。
普段本を読まない人もこの時期くらいは本に触れてみたら新しい自分を発見できるかもしれません。
歌うために生まれた神様
この人人間だけど神様じゃないか?
そう思う人物を最近発見。
伊東えりさん。
誰だ、それって方に説明するならば『美女と野獣』のベルの声の人というとわかりやすいだろう。
実写版美女と野獣を観に行ってアニメ版を久しぶりに観て。
美女と野獣って人気だから映画以外にもDVDが出ているんですよね。
『ベルの素敵なプレゼント』というクリスマスのお話で、『ストーリーズ』という曲を聴いてびっくり。
伊東さんってこんなに歌上手いの⁉︎って。
本編でも歌ってるけどベルの魅力って印象しかなかった。
でもこの『ストーリーズ』は歌声をじっくり聴くような描写(ベルが物語を視聴者に見せているような感じ)なので、伊東さん自身の歌の上手さが際立った。
もともと伊東さんは劇団四季の『夢から醒めた夢』のマコなどを演じていた舞台役者なので俄然興味が湧いた。
youtubeで彼女の歌声を聴いて、特に印象に残ったのは『ベルナデットの歌』。
『ルルドの奇跡』というミュージカルの歌なんだけど、聴いた瞬間、本気で伊東さんは神様なんじゃないかと思った。
歌う為に生まれた神様。
歌が上手い人は大勢いるけど、心が救われる歌声の人ってそんなに多くないんじゃないかな。
あと、梶浦由記さんという作曲家さんが好きなのだけど、彼女の楽曲に多数参加している伊東さん。
今まで外国の方が歌っていると勝手に思っていた曲も伊東さんだったと知り驚愕。
曲によっては子守唄のように心地よいです。
安眠作用があるんじゃないか?(笑)
余談ですが、彼女の歌うオペラ座の怪人が誰の歌声よりも好きです。
こんなソプラノが出せるのかと。
11月に伊東さんの出演する舞台にも行く予定。
伊東さんのおかげで楽しみが増えました。
心に余裕がなくなったり、疲れ果てた時、伊東さんの歌で癒されます。
彼氏
今更ですが彼氏ができました。
大人になり、恋愛感情というものを忘れてしまった私ですが、上京して3年。
そろそろ変化を求めてしまい、以前このブログで書いた彼と付き合うことに。
あのあとデートをしたわけですが、話がつまらない!
よくも悪くもマイペース過ぎで(それは現在も変わらない)2回目のデートで耐えられず適当に理由をつけて帰った私(笑)
私から見たら子供でしか見えない部分がイライラしてしまったのだ。
しかも女の子を楽しませようとする精神がないのか!
しかし、そのデートから様子のおかしい彼。
次に予定を聞いてきたり、無理だと言ったら電話してもいいかと聞いてきたり。
さすがに私でも勘付く。
告白されるな、これ。
案の定電話を受けると、二言目に告白された(笑)
もう少しそういう雰囲気になってから告白するものでしょう、普通。
しかし、そういう空気も雰囲気も読めない、若さゆえの猪突猛進といいますか。
少し面白くて。
私が明らかに困って、反応を渋っても付き合ってほしいと引かない。
かなり押しが強く、私が言い訳を並べても自分が変わると聞かない。
普通だったら少し怖くなってもおかしくないけど、本当に純粋な気持ちが伝わって、私自身変化を求めていたから付き合ってもいいかな、と。
渋った挙句オッケーしたら彼は泣いていました(笑)
甘えられるのが嫌、私は我儘だ、あなたにとってのお母さんにはなりたくない、リードしてくれない男の人は嫌だ。
そんな感じのことをバーっと話したんだけど一歩も引かなかった彼はメンタル強いな。
当然といえば当然だけど、全く好きではなかったので、翌日別の男性と会う約束をしていたので普通に会いに行きました。
彼氏でときめかないので別の男性でときめきを補うしかない(笑)
最初の1ヶ月はそんな感じでした。
でも付き合ってから彼が変わった部分もあって、自分の至らないところを素直に聞いてきたり、次のデートでちゃんと改善してくれる。
連絡は必ずしてくれる。
本来マメなコンタクトを嫌う私だけどなぜか安心した。
びっくりするくらい彼に安心感を覚えている今日この頃。
自分の成長の為に始めた恋愛だったけれど、普通に楽しんでいます(笑)
普通のカップルみたいに好きになったらイライラしたり。
そんな関係を楽しみつつ、お互いに成長したいと思います。
彼と旅行を計画中なんだけれど今から喧嘩の予感で不安(笑)
楽しむのが第一ですね。
舞台 ひめゆり
ずっと書きたいと思ってた舞台『ひめゆり』の感想。
伊豆旅行の翌日に行きました。
内容に関しては日本人であればだいたい推測ができるでしょう。
ひめゆり学徒隊のお話であり、登場人物の中には実在した人物もいます。
ガッツリ戦争ものなんですが、実を言うと私、戦争ものは苦手なんです。
だから本や映画も避けていました。
興味がない、嫌い、というわけではなく物心ついた頃から戦争=おそろしいものという印象がありました。
原因は大人になった今でもわからないけど超ビビリであることが原因でしょう(笑)
話を戻しまして。
何故今まで避けてきた戦争ものを見る気になったかというと主演がはいだしょうこさんだったから。
あと木村花代さんという元劇団四季の役者さんも出演されるので気になってしまい観劇することにした。
結果…
よくわからなかった←
誤解がないように言わせてもらうと内容を批判するつもりはない。
しかし明らかな不満はある。
それは、席が最悪だったこと。
5列目の端側だったんだけど、前の人がまぁー動く!
前と前がちょうど私の視界を覆うものだから舞台がほとんど見えず、歌だけを聞く感じに…。
せっかくのS席だったのに損した気分になった。
これは劇場の問題もあったからかもしれない。
前の席と少し高低差があれば解決したかも。
それでも戦争の無念さや悲しみはちゃんと伝わってきた。
特に小野田龍之介さん演じる滝軍曹が辛い役だなぁ、と。
言い方が悪いけど鬼のような、血も涙もないような酷い人間。
けど、彼は彼でかつては心優しく、祖国を純粋に思う気持ちがあった。
それが戦争によって大切な家族を失って、いつの間にか心を病んでしまったというのが伝わってきた。
対称的に木村花代さん演じる上原婦長はどんな時もブレない人。
女性だから武器を持って戦ったわけではないけれど、滝軍曹のような有無を言わせず周囲を震えさせてしまうような軍人を時には叱りつけ、そして励ます強さを持った人。
美談として言うのではなく、鬼のような男にまくしたてられたらノイローゼになりますよ、普通は。
しかも、当時の看護婦は病人の酷い有様を目の当たりにしてきたわけだろうし、本当に強かったからこそ、精神的強さよりもさらに上の己の信念の強さを体現できたんだと思う。
彼女がいたからこそ多くの人が救われた。
命だけでなく、あの時代心を救ってくれる存在ってどれだけありがたかっただろうか。
いろんな人間がこの舞台では登場する。
みんなが皆、一種の洗脳状態にあったように感じるし、物語の終盤、生き残ったものも、逝ってしまった人も洗脳から解けて己という個人に戻ったように感じる。
そんな時代をこの舞台を通して垣間見れて、今の時代に生きる私が自由に生きなくてどうすると思ってしまった。
現代の人も周りの意見に左右されて己を消そうとする。
人と違う行動をする人がいれば非難する。
せっかく豊かになった時代なのに心の成長がないままでは先人に申し訳ない。
この豊かになった時代で自分ができること、自分らしく生きることを少し学んだ気がする。
セリフ全てが歌の音楽劇は少しなれなかったし、大満足とはいかなかったけれど行ってよかった学びのある舞台でした。