本来無一物

本来無一物

時に極端に、時にふらふら〜と生きている日常を綴ってます。

人を恨むのは簡単だけど許すのは難しい

 

人を憎む気持ちがあると良心まで失ってしまうのだろうか。

 

母の妹が今生死の境にいる。

母と妹、つまり私にとっての叔母は随分前から疎遠になっていた。

理由は私の実家でもあるし、叔母側でもあった。

もう10年はまともに話してはいない。

それは姉妹である母も同じである。

それが突然生死の境にいるとなれば動揺もする。

母はきっと叔母に会いたいはずだし、いくら嫌な思い出で埋め尽くされ酷いことをされても姉妹であることには変わらない。

 

けれど、父はそれを許さない。

いろんな理由があって母一人では叔母の元へは行けない。

父の協力なしでは行けないのに、父は母を責めるばかりでそんな思いを汲むことはしない。

父と母の不仲も今に始まったことではないけれど、そんな母と叔母、両親の関係を思うとやるせない気持ちになる。

 

今生の別れになるかもしれないのに、良心で行動することはできないんだろうか。

 

父が頑なになる理由もわかるけれどそれでも命に関わるときくらいは良心を忘れないでいて欲しかった。

 

初めて父の子であることが悲しくなった。

どんなに貧乏でも暴力的でも酷い言葉を投げかけられても父にもそうなるだけの理由があり、父の尊敬できる部分を知っているつもりだった。

 

大人になればなるほど価値観の違いを受け入れつつあったけれど、今回は決定的に亀裂が入りそう。

 

私に出来ることはないんだろうか。

父の頑なになった心をほぐす方法を見つけられないだろうか。

 

今までの私は相手を責めるばかりだったけど、今回はそれじゃ駄目だ。

 

どうすればいいんだろう。