本来無一物

本来無一物

時に極端に、時にふらふら〜と生きている日常を綴ってます。

できないならやればいいじゃない

 

上京してから初めての単発ではない仕事についた話。

そこで働く人たちは何もかも私とは違った。

何が違ったか。

スーパーウーマンの勢揃いだったのだ(゚Д゚)

 

一日8〜13時間働いてその後に飲みに行ったり、はたまた別の仕事をしていたり…。

寝坊なんてとんでもなく、それで何連勤も普通にこなすのだ。

その仕事は女子には厳しい肉体労働だったのだけれど彼女たちは疲れたーなんて言いながら私よりもバリバリ機敏に働く。

その職場で一番若い私が一番体力がなかった(元ニートだったからか?)。

 

ばしっと化粧をして流行にも詳しい。

自分の趣味はしっかり持っていて旅行にも頻繁に行く。

休日はもちろん予定がびっしり。

けれど仕事は一切妥協しない。

駄目な私を何度も叱りながらもフォローは忘れない。

いろんなものをもらった。

東京の女はこんなにもかっこいいのかと思ったね。

 

受け身で人見知りな私をあんなにも厳しくも優しく接してくれた。

 

いつのまにか私もみんなと同じように頑張るのが普通になって、ちょっとずつだけど成長も見られた。

半年くらいは頭を抱えられるほどの出来の悪さだったけど、1年を越えるころにらちゃんと戦力として認められた。

 

どこに行っても不器用で役に立たなかった私が、初めて堂々と仕事ができる場所に出会えた。

 

何が私を変えたかと言うと『できない』という選択肢がなかったからだと思う。

彼女たちは私よりも何倍も仕事をして、私ができないことで負担がのしかかる。

そんな人を前にできないとは言えないし、彼女たち出来ないとは言わせなかった。

朝来て一回しか教わってない仕事をやってと言われたらやるしかない。

他の人は手一杯で私しかいないのだから。

もちろん失敗することもある。

その時は怒鳴りつけたりせずに正しいことを教えてくれる。

とりあえずやってみる、というのをそこで教わった。

今まで出来ない!だったのがとりあえずやってみる!に変わったことは大きなことだった。

ここでの経験を私は本当に一生忘れないと思う。

 

 

あれから別の仕事を何度かしたけど、あの職場のような環境はまずない。

東京の女の子全般がかっこいいわけではなく彼女たちが特別だったんだろう。

 

それでも目標ができた。

私も彼女たちみたいにキラキラしながら生きたい、と。