本来無一物

本来無一物

時に極端に、時にふらふら〜と生きている日常を綴ってます。

年長者をなめてはいけない

私は驕りの塊みたいな人間だから自分より仕事の出来ない人間に辛く当たったことがある。

それは親子ほど年の離れた年上の女性に対して。

 

どうしてこんなこともできないの?

どうして広い視野をもてないの?

 

なんて思っていたけど何もわかってなかったのは私だった。

私が辛く当たっても彼女はいつも軽く受け流していたように思う。

きっと大人の対応をしていたのだ。

本心ではこんな年下に怒鳴られて腹が立ったと思うけど表情にでることはなかった。

時々彼女が差し入れしてくれるお菓子は本当にセンスが良くてお洒落で、20代の私では気後れするような美味しいものだった。

これは〇〇のお店の〜と興味深い話をしてくれたし、やはり私よりも何倍も『世界』を知っていたんだと思う。

 

コミュ障の極みのような私とは違い、他店の方とも友達のようにフレンドリーに話しているようだった。

きっと私生活では人脈も多いのだろう。

 

私が仕事を辞める時は私が胃が弱いことを気遣って腹巻をくれた。

20代の私が使うにも恥ずかしくないようなかわいいデザインだ。

そういう心遣いも出来る、本当に優しくて品のある女性。

 

私がいかに小さな人間か今ならわかる。

仕事を離れた今だから彼女の人間としての凄さがわかる。

あの時を経験してるからこそ、今は年長者を敬いたい。

そう思う。