本来無一物

本来無一物

時に極端に、時にふらふら〜と生きている日常を綴ってます。

知らず知らずのパワハラ

 


前回の記事に関連してパワハラについて。

最近パワハラの怖さを実感した。
パワハラの存在は知っている。
でもいざ身近にいたらパワハラって案外気づかないものなのかもしれない。

私の職業が飲食業という万年人手不足で昔気質な人が多いからかもしれないけど。
とにかくみんな言葉がキツく、実力主義だ。
文句があるなら実力で返さなくちゃいけないのだと学んだ。

一回教えて覚えなかったら見事に出来損ないの烙印を押される。
それが飲食。
だから最初からやる気あります、頑張ります!みたいな姿勢は気に入られる傾向が強い(逆に嫌われる場合もある)。
私のような不器用人間は大抵一回では覚えられないのでしつこく聞きまくったら一応やる気はあるのだと知ってもらえて(?)粘り勝ちで最終的には認めてもらえることもあった。
でもそれにも限度があるので(3回同じ質問したら嫌われる)、2回目の時に自分の解釈で合っているかのチェックをお願いする。
間違ってたら違う!と教えてもらえるし、すぐさま先輩の前で同じようにやってみる。
で、やり方を覚えたらあとはひたすら練習。

このやりかたで今まではなんとか上手くいったし、みんなそんなものだと思った。
怒られるのは当たり前だし、最初は使えない人扱いされて当然だと。


しかし、現在は飲食業とは言っても生粋の飲食とはちょっと違う。
こういう話を何気なく今の職場の人に言ったら『それパワハラだよ』と。

え、そうなの⁉︎って驚いてしまった。
それが当たり前すぎて全く気づかなかったのだ。
給料泥棒と言われて当然と思っていたし、一回で覚えられなくて怒鳴られるのも当然。
相手にされないし、対等に向き合ってもらえないのも…。

これがパワハラだとしたら、きっと私は何気なく知り合った新人さんにパワハラをしていたのかも…と振り返り怖くなった。
ものすごく反省、である。


でも、と思う。
認められた時、それはそれは嬉しいものなのだ。
どうしても今の職場は緊張感がないように思える。
出来た時の達成感は真剣に取り組まないとわからないんじゃないかなぁ?
仕事を単なる習慣として過ごすのはあまりにももったいない気がする。

これも押し付けがましいかもしれないので今は自分の胸のうちにとどめておく。

ただ、今回のことは勉強になった。
自分の通ってきた道が必ずしも正しいわけじゃない。
そこのところ柔軟に対応しないときっと自分や周りを傷つける。

 

気をつけよう。