本来無一物

本来無一物

時に極端に、時にふらふら〜と生きている日常を綴ってます。

寂しいってなんだっけ

 


大人になってからあまり寂しいって思わなくなったね。
友達いなくても(会ってくれる心優しい人はわずかにいる)、恋人がいなくても、寂しいって思うことはない。
一人で充実できる時間があるからだろうね。
ドラマを観たり、本を読んだり、一人で映画や舞台に行ったり。
一人で楽しめることって結構あるのよ。

逆に誰かと一緒がいいなって思うのはファッションとかの買い物かな。
買うものが決まっていたら結構パパっと決めちゃうんだけど、ブランド物は結構自信がなくて誰かと一緒に行きたいなぁと思います。
でもそもそもブランド物やファッションにもそこまで興味がないので、そういう機会はないんですが。
誰かと会うとなったら新年会、忘年会、たまに飲み会くらいですねぇ。
ちょっとお茶しましょう、遊びに行きましょうっていうのはめっきりないですね。

20代半ばくらいまでは結構本気で大丈夫なのか自分、って悩んだ時もありましたけど。
10代の時なんて友達いないと完全に孤立しちゃうじゃん。
下手に先生とか親にも気遣われたりするじゃん。
自分自身孤立するのは嫌で人に合わせてたね。
だからものっすごく疲れるの。
私の場合高校出てニートになったもんだから、友達と必要以上に合わなくなって一度そこで人間関係が断捨離された感じ。
はー、すっきり。
でも地元にいた時はそれが後ろめたいというか惨めというか。
完全に引きこもりみたいになっちゃったんだよね。
それが上京したら、あれ、一人でいいじゃん、ってなって。
時折友達も恋人もいない惨めな自分となったり、一人最高ってなったり。
うろうろしてからの現在、一人はやっぱり楽です。
そりゃみんな一人の方が楽だよね。
でもみんなコミュニケーションだったり自分の生活を豊かにするために人間関係を構築していくんだよね。
そういうのを見ていると、世の中の皆さん、本当に素晴らしいなぁと思いますよ。
わりと本気で。
どうやら私はそこに乗っかれないようなので。

だからたまに『一人で何してるの?』って驚かれたり、友達がいないってことをネガティブに言われたりするとこっちとしては楽しいんだけどなぁ、って思っちゃう。
確かに友達が多い方がコミュニケーションが円滑にできるし、それは明らかに劣っているよね。
周りに迷惑をかけていると言ってもいいかもしれない。
でも、一緒にいたい時にいて、一人の時は一人でっていう普通の感覚は私も持ち合わせているのよ。
ただ人より一人の割合の方が好きなだけで。


ここで寂しいって感覚が芽生えたら私も行動するんだと思う。
でも湧いてこないんだな、これが。
孤立して惨めだった記憶はあるけど、一人でつまらない記憶ってあまりない。
友達って無理して作るものでもないし、無理して会うなんて相手にも失礼だし。

今もこれでいいのかなぁ、って思いつついいのかなって思う感情はたぶん世間の目を気にしているからで。
自分目線としては楽しいんですよね。


私みたいな人間は一度村田沙耶香さんの『コンビニ人間』を読んでほしい。
ちょっと自分変わっているかもと思っている人には共感できるはず(笑)