本来無一物

本来無一物

時に極端に、時にふらふら〜と生きている日常を綴ってます。

初レミゼラブル!

今日は寝起き早々リンゴの皮むきをして寝ぼけていたせいで刃先を手にかすめました。
幸い赤くぽちっとできただけなのでよかった。

 

さてさて待ちに待ったレミゼラブルの日!
本当に待ちに待った舞台です。
仕事を復帰しているかしていないかわからないなかでのチケット購入で、何が何でも行こうと決めていました。
時間に余裕をもって出発したのはいいものの、最寄り駅についてから帝国劇場がわからない!
道中にある地図を見て現在位置を確認しながらなんとか無事に到着しました。
およそ5分で行けるところを20分ほどかけて行きましたよ・・・。
本当自分の方向音痴嫌だ。
初帝国劇場、あまりの人の多さにびっくりとそわそわ。
床はふわふわだし、売店は多いし、今まで行った劇場とはちょっと違った感じ。

 

そして舞台が開幕!
生オケなので迫力が全然違う。
見たくてたまらなかった知念里奈さんのファンテーヌ。

可憐で美しいですね。
夢やぶれてを生で聴いたらちょっとやさぐれてる(笑)感じがしました。
やさぐれているっていったら誤解あるけど、てっきり純粋そのものの女性を想像していたら憤りとかみじめさとかがあった女性なんですね。
よく考えたら夢やぶれてなんてタイトルなんだからそうだよね。
一転してコゼットを思う時は強くて愛情溢れるところを感じられたな。
なんで~って思う間もなくどんどん落ちていって最終的には死んでしまう。
朦朧としながらもコゼットのことだけを考えるところとか悲しすぎます。


幼少期のコゼットの歌もすごく好き。
子供独特の歌い方で何故か耳に残るんだよね。

 

屋比久知奈ちゃんのエポニーヌも楽しみの一つでした!
知奈ちゃんはFNS歌謡祭でモアナの曲を歌ってからすごく気になってました。
この子がエポニーヌをやるって知ってレミゼを観に行くって決めたくらいお声が聴きたい役者さん。
やっぱり歌がお上手でした。

ポーンと響く歌声というか。
途中集中しすぎて視界がまっくら(貧血起こしかけた?)になりかけたくらい。
エポニーヌに関しては後半のヒロインですよね。
エポニーヌは嫌な奴という誤った認識があったせいで、めっちゃいい人じゃんってびっくり!
健気ですね、エポニーヌ。


そしてそして私が今までで一番観劇することの多かった役者、小野田龍之介さん。
何故か観る舞台観る舞台に小野田さんがいて、すっかりファンになっちゃいました。
大抵私は二階席なので目も悪いし誰が誰なのかしばらくわからないんだけど、小野田さんの声はばっちり記憶しました。
一発で小野田さんだ!ってわかるくらい小野田さんの歌や演技が好きです。
そして今回もその期待を裏切らなかった彼にあっぱれ!


自分が見たい役者さんを先に決めてチケットをとったけど、レミゼの舞台が初めてだからすごく楽しみにしていました。
こういうお話しだったのね。
ガブローシュのところは泣きました。
マジで。
子どものああいう場面はもう駄目な年齢になったんですかね。
もうあの場面は悲惨以外の何物でもないね。

 

あとジャンバルジャンとジャベールは時々後光も差して神様かと思いましたよ。
変に主よ~とか歌うから。

ジャベールはなんで最後ああなった⁈って思いが消えません…。

 

ファンテーヌは前半で終了だと思っていたから最後に出てきて驚きました。
しかも完全なるお迎え。
誰かがレミゼはマリウスとコゼットが生き残るって言っていたのを聞いたけど本当にその通りで、改めてユーゴーは人間らしい話を作る方なんだと思いました。
実際過去の歴史を見たらこういうお話が現実にあったよね、っていう見方ができるというか。
時代背景や描写もそうだけど、登場人物がみんな人間らしい。
血気盛んだったり、信仰心が篤かったり、不器用な生き方をしていたり。
そういう視点に気づかせるのが上手い人なのかも。
ただそれだとあまりにもリアルでもやもやするから思いあう二人は生き残って幸せになっただろうと思える結末でよかった。
だから悲しいんだけど救いのあった物語。


レミゼラブルでしたがものすごく楽しめました!
また観たいけどもうチケット取れないのでいつの日か観れることを願いつつ。