本来無一物

本来無一物

時に極端に、時にふらふら〜と生きている日常を綴ってます。

さらに長文。 語り足りないので。

実はセラミュ、もう一回観に行きました。
一回目はもしかしたらハズレ席かもしれないと思って念のため二枚とっておきました。
結果的に正解でした!
一回目は前方真ん中だったけど、見えない場所もあったから。
今回は二階席だったけど段差があったからステージがよく見えてこれまた良い席だなぁと思いました。
これならしっかり見える。
だけど仕方ないのかもしれないけど、乃木坂ファンが多いせいか舞台なれしてない人多すぎ。
私はじっくり観たいし、周りの人のモラルも期待する方だから観劇中は全くという程動かない。
なるべく周囲の妨げにならないようにかなり配慮している。
だから余計周囲が動こうものならすごく気になる。
そう、お隣さんが前かがみになって観劇してたの!
これは後ろの方かわいそうだと思ったよ。
わざわざアナウンスで前かがみになるなって言ってるのに、よく見たいからなのかなんなのか知らないけどずっと前かがみ。
もう一つのお隣さんは狙ったように咳をして(これはまぁ仕方ないけども)、知った顔で解説したり。
開幕しても話しているからひやひやしたよ!(このあとはちゃんと黙ってくれた)


またまた不満から始まって申し訳ないけども、今度はよく見えてこれまた満足でした。
そして二度目なのに泣いた(笑)
もう千秋楽を終えたのでネタバレを少ししますね。
うさぎちゃんが自分の胸を刺してまた自死を図るところ、4戦士が打ちひしがれる場面はやっぱり泣くんです。
同じことを繰り返してしまった、また守れなかった、って。
4戦士の哀しみが本当よく伝わってきて、だからこそ後の場面で彼女たちの決断にまた号泣。
4戦士がそれぞれのうさぎちゃんとの出会い・エピソードを思いだして強固な決心をする。
本当に感動シーンでした。

そしてストーリーとして好きだったのはまもちゃんとうさぎが前世で恋人同士だったこと。
なんで最初の場面でタキシード仮面が『セレニティ』って歌っているのかまったくわからなかったし、なんか(私の知らない)特別な意味のある言語なのかと思っていたら、うさぎちゃんの前世の名前だったんですね。
最初の二人の会話もちゃんと伏線だったんだなぁって目から鱗でした。
ちゃんと石井さんと久保ちゃんの声なのに、伏線に全然気づかないっていう(笑)
この会話シーン、超お気に入り。
二人の声が優しくて、穏やかで、幸せに満ち溢れていたって思えた。
この会話だけで二人の仲や背景が伝わってくるあたり、役者さんほんとお上手だなって思います(再三言いますが伏線には気づかなかった)。
このセリフの度に素敵だなぁってほれぼれしましたよ。
だから余計にエンディミオンとセレニティが悲恋で終わるところが悲しかった。
特にエンディミオンなんて仲間が操られ、自分一人が正気を保っているもんだから余計に孤独だっただろうなと。
それで最終的にはセレニティを守って死んじゃうし、命をかけて守ったセレニティは自死しちゃうし。
可哀想すぎる。
地場衛の孤独ってこういうところからきているのかもしれないですね。
途中までは悲劇を繰り返しそうになるけど、4戦士、四天王の思いの強さで生き延びる二人。
最後は悪をやっつけてめでたしっていう少女漫画的なオチ、嫌いじゃないです。
最後のみんなでのわちゃわちゃは見てて本当にほほえましかった。
セーラームーンってこんな奥が深い話だったんですね。
めっちゃおもしろいやん。
こんな魅力的なストーリーを、大好きなミュージカルでみることが出来て幸せでした。


少しのつもりがだいぶ語ってしまった・・。
役者さんについても少し。
久保史緒里ちゃんは不安なく観ることができました。
特に彼女を見ているとアイドルの久保史緒里じゃなくて、『月野うさぎ』っていう女の子が確かにそこにいるって感じられました。
歌の音域も広いし、苦しげもなく歌い上げて才能の塊だなって思いましたよ。
そりゃ他のミュージカルファンが観たら文句の一つや二つあるかもしれないけど。
彼女まだ18歳ですから。
18歳でこの実力は末恐ろしいですよ。
絶対乃木坂ファンじゃなくても私好きになってた自信ある。
時にパワフル、時に切ない歌声で聴いていて心地よかったです。
とても素敵な月野うさぎちゃんでした。
向井葉月ちゃんはかわいかったね。
葉月ちゃんは三期生の中では久保ちゃんの次に好き。
普段のガッツ根性がある葉月ちゃんとは違ったタイプのおとなしく控えめな水野亜美ちゃん。
よく演じていたと思います。とてもかわいかった。
個人的に亜美ちゃんとうさぎちゃんのエピソードが一番好き。
うさぎちゃんと出会って一番変わったのは亜美ちゃんだね。
その姿を葉月ちゃんを通して伝わりました。
早川聖来ちゃん。
この子もすごい。
ステージでの存在感がすさまじかった。
多分この舞台でファンになった人も多いと思われる。
ダンスと歌、演技と三拍子そろってましたね。
舞台で活躍・・というよりは、もっとパフォーマンスをみたいと思える子でした。
伊藤純奈ちゃん。
男前な女の子かと思ったら乙女なところがある木野まことは純奈ちゃんのはまり役だったのではないでしょうか。
舞台経験が豊富と言われているだけあって安心感のある演技だった。
ただ他の子に比べると役的に存在感があまりなかったかもしれない。
田村真佑ちゃん
美味しい役でしたね。
歌はちょっと苦しそうだったけど、美奈子ちゃんのかわいさが十分につたわってきましたよ。
亜美ちゃんが陰のあるかわいさだとしたら美奈子ちゃんは陽のイメージ。
彼女を見ていて『おいおいリーダーしっかりしろよ』とは思わなかったので、ちゃんとリーダーらしく明るい美奈子ちゃんでした。
とにかくかわいかった。真佑ちゃんなのか美奈子ちゃんなのかどっちかわからないけど。
そして石井美絵子さん。
かっこよかったー!!
この人に関しては演技云々なんていう必要はないですね。
女性だから男性を演じることに、観ている方は違和感あるかなと思ったけど、かっこよかったですね。本当に。
衛からタキシード仮面、エンディミオンという少しずつ変わったキャラが一本にちゃんとつながっていて、これは石井さんの演技力があってのことだなと思います。
いやー、本当にかっこよかった。
ちっちゃい女の子がいたらタキシード仮面に惚れちゃうね、きっと。
そのほかの方も語りたいけどさすがに長いので。


結局長々と書きましたが、何をいいたいかと言えば私のストレスが解消され、また日常に戻るということです。
台風もあるなか、奇跡的に2公演両方観に行けたのはハッピーでした。
あっという間の5連休、2公演でした。
大好きな舞台を観に行くためにまた働きます。
楽しみがちょこちょこあるのはいいですね。
生きてるって感じがする。