本来無一物

本来無一物

時に極端に、時にふらふら〜と生きている日常を綴ってます。

生まれてよかった

子どもの時から自分はなんで生まれたんだろうって思うことが多くて。
誕生日の日は特にそうだった。
友達も少なかったし、本当は祝ってもらいたいけど祝ってもらえない環境だったし。
それはどうしようもない理由もあったし、自分の性格もあって。
一年で一番嫌いな日が誕生日だった。


でも今年28になって初めてですかね。
生まれてきてよかったんだなって許された気分になれたのは。

どこかで劣等感を抱きながら生きてきたけど、大人になってさらに生きづらくなったけど、20代後半になって漸く自分のメンタルが落ち着いてきたのかもしれません。
少なくともどうして生まれてきたのか、必要のない人間だったのにという悲しい感情は今年に限っては皆無でした。
それは今アイドルにハマっているという趣味のおかげ(笑)かもしれないし、お祝いしてくれた友達や家族の存在があったからかもしれない。

今しみじみと生まれてきてよかったんだなって感じる。
誰かに必要とされているのかは未だにわからないけど、私が必要とする人たちはこの世にいて。
その人達との関係性があるから生きていていいんだと思える。
というより今は生きたいんですね。
擦り減った心は感情という感情を削り取ってしまったけど、生まれ変わったかのようにまた感情が戻りつつある。
緩やかに、穏やかに。
自分でも驚くほど優しいときがあって。
そんな感情がまだ残っていたんだなって自分でも驚くほど。

どうしても社会は私には生きづらくて。
でもそれでも生きていく価値は生きづらさとは関係ないのかなぁってぼんやりと思います。


今まで必要とされることばかり考えて、そんな自分になろうと背伸びしてきたけど。
大人になってそれは責務のように感じてさらに苦しくなったけど。
今は必要な人のために、自分のために生きていこう。


いつかこの考えが間違いだったと思う時が来るかもしれないけど。
少なくともこんなに穏やかな誕生日を迎えられて私は幸せです。
幸せは激情のように訪れるものだと思っていたけど、噛み締める幸せもあるもんですね。

 

28歳の抱負はここでは書かない。
ただ生きる。
それさえできれば上出来だと思う。