本来無一物

本来無一物

時に極端に、時にふらふら〜と生きている日常を綴ってます。

返済できました

奨学金の返済が今日で完了しました。
はー、長かった!
10代から返済を続けて、途中無職で滞ったりもしたけど、無事ちゃんと返済が終わりました。
奨学金機構の方からは『お疲れさまでした』と言われました。
実は無職の時、どうしても工面できなくて奨学金機構に相談しました。
私が20そこそこってこともあって受付の方はすごく親切にしてくれました。
大変でしたね。就職が決まってからで大丈夫ですよ。
そんな言葉だったと思う。
言葉は朧気だけど、とても親切な対応だったことはすごく覚えていて、絶対期日までに返済しよう!と決めた。
無事仕事に就いてから停めてもらっていた分をまとめて返済しました。
そして全額を、今日完済しました。
感慨深いものがあります。
私のように高校に行くことすら困難に近い人にとって、奨学金って本当に重要な制度。
うちの親は奨学金という制度を知らなかったから、学校でそういう制度があるって初めて知って、説明した記憶がある。
もちろん制度を知らなかった親はそれをしっかりと『借金』と認識して、ごめんなぁ、という感じで私にそれを申し込むように言った。
私の場合、特待制度と奨学金制度、親の頑張りで何とか高校を卒業出来ました。
本当に恵まれていたと思う。
この3つのどれかが欠けていたら高校を卒業できなかったんじゃないかな。
本当にありがたい。
高校を卒業できなかったら、今こうして上京して生活してなかったかもしれない。
身近に高校を中退した人がいるんだけど、やっぱり面接で落とされることが多かった。
自分の意思で中退する子もいるけど、たいていは親の影響もあると思う。
うちの両親がもし子供は高校を卒業しなくていいと思っていたら、私は卒業までできなかったわけだし。
もちろんいろんな理由があって中退する人もいるけど、今は定時制や通信などもあるし、高校を卒業する手段は結構あると思うんだよね。
それができないっていうのは金銭的な理由が多いと思うんだ。
私ももし金銭的余裕があったら高校卒業後進学したと思う。
でもうちにはそんな余裕がなかったし、私もそこまでの熱意がなかったから進学はしなかったんだけど。
高校を多くの人の助けで無事卒業させてもらったわけで、そこでいろんなことを学ばせてもらった。
卒業して今年で10年になるけど、今でも高校の3年間は濃いものだと思ってる。
その濃い3年間を送らせてくれて本当にいろんな人に感謝だ。
私が返済したお金でまた誰かが奨学金を借りて、って循環していくんだよね。
どうか、充実した3年間を過ごしてください。
奨学金を返済しない人が多いとニュースで見る。
でも返さないと、いつかそういう制度が無くなってしまう。
本当に必要な人が学校に通えなくなる。
高校の無償化が進めばいいけど、それまでに必要な人がいるんだからどうか返済してほしい。
月に1万以上は確かに高い。
だけどそのおかげで学校を卒業できたならどうか次の世代にも学校生活を与えてください。


もし私に余裕があったら寄付するところだけど、現状は厳しい。
でもいつの日か寄付できるような人間になりたいと思う。